科学は音から音、匂いから匂い、味から味をとり除く②/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第15回

(①のつづき)  これまで、僕が柿の木に歩みよっている場面をもちいて(本人にはそんなつもりは毛頭ないが)ダラダラとおしゃべりしてきた。その場面をみなさんには、遅刻しそうになった僕が上空からパラシュートで柿の木のもとに舞い降りるところからお話ししはじめた。  時間をもうすこし過去にさかのぼる。  僕が**空港の滑走路へパラシュートを抱えてコロがるように走り出たとき、そのヘリコ…

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科学は音から音、匂いから匂い、味から味をとり除く①/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第15回

 科学は事のはじめに「絵の存在否定」という不適切な操作をなし、僕が現に目の当たりにしている柿の木の姿を、僕の前方数十メートルのところにあるものではなく、僕の心のなかにある映像であることにする。で、それに引きつづき「存在の客観化」という作業をやって、僕の心の外に実在しているホントウの柿の木は、「見ることも触れることもできず、音もしなければ匂いも味もしない元素の集まり」にすぎないということにすると確…

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科学がやる「存在の客観化」というのはどんな作業か、中間報告/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第14回

 科学の「存在の客観化」という存在と関係のすり替え作業を、なぜか柿の木をもちいてここまで見てきた。  先に進むまえにここで、その作業過程をいったん箇条書きでもって復習しておこうとする、僕の神経質で息苦しくなるワガママをみなさん、お許しくださるだろうか。  ならば、当初、前方数十メートルのところにあった柿の木に僕が歩みよっている場面を、みなさん、ご自分ごとのようにご想定になりな…

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とうとう小さなアイツがやって来る/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第13回

 科学がやる「存在の客観化」という存在と関係をすり替える作業について確認中である。僕が柿の木に歩みよっている場面をもちいて、柿の木がその作業の末、とうとう、「どの位置を占めているか」ということと「どんな力をもっているか」ということしか問題にならないものであることになるところまで、見た。  でも、「どの位置を占めているか」ということと「どんな力をもっているか」ということしか問題にならない…

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fakeなあの世界的大発明品、あらわる/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第12回

 僕が柿の木に歩みよっている場面をもちいて「存在の客観化」という存在のすり替え作業を見ている。  柿の木は、僕が歩みよれば、その姿を刻一刻と大きくし、太陽が雲間にかくれたり雲間から顔を覗かせたりすれば、その姿を黒くもしくは黄色っぽくするといったように、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答える相対的なものである。しかし科学は「存在の客観化」という作業によって…

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存在が、魅惑の、変身②/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第11回

(①のつづき)  そう、僕は上空から、ほんの豆ツブみたいな柿の木が急速に大きくなっていくのを、パラシュートを開く時機をいまかいまかとはかりながら、目の当たりにしていた(急速に大きくなっていったのは柿の木の、実寸、ではなく、あくまで、姿、であるとここでもつけ足さなければならないだろうか)。  そのとき僕が目の当たりにしていた柿の木の姿のなかから、みなさん、お好きな一瞬のものをひとつお選…

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存在が、魅惑の、変身①/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第11回

 僕が柿の木に歩みよっている場面をもちいて考察している。 「存在の客観化」で、柿の木は、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答える相対的なものから、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに答えることのない絶対的なものにすり替えられるとのことだった。  最初に確認したように、柿の木は、僕の身体が近づくにつれ、刻一刻とその姿を大きくし、太…

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科学はいつだって、自分の思い込みに合うよう現実を修正する/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第10回

 科学は事のはじめに「絵の存在否定」という不適切な操作をなし、「存在の客観化」という存在すり替え作業をやるハメに陥るとのことだった。  どういうことだったか。  僕が柿の木に歩みよっている場面をもちいて、みなさんに最初にご確認いただいた。柿の木は僕が歩みよるにつれ、刻一刻と姿を大きくし、太陽が雲間にかくれればその姿を黒っぽく、また太陽が雲間から顔を出せば姿を黄色っぽくする。そ…

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「存在の客観化」とは存在を別ものにすり替える作業②/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第9回

(①のつづき)  みなさん、ご想起あれ。科学が事のはじめになす「絵の存在否定」という不適切な操作を冒頭で復習した、あのときのことを。  そのさい、僕が柿の木を見ているある一瞬をお考えいただいた。  その一瞬に僕が目の当たりにしている柿の木の姿は、僕の前方数十メートルのところにあった。たがいに離れた場所にある、その柿の木の姿と、僕の身体とは、そのとき共に、「柿の木を見ていると…

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「存在の客観化」とは存在を別ものにすり替える作業①/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第9回

 僕が柿の木に歩みよっている場面をご想像いただきながら、柿の木と僕の身体について確認した。  長々となんやかや申し上げてきたが、要は、柿の木にしろ、僕の身体にしろ、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答えるものであるということだった。  だけど、そもそもなぜこんな確認をしたのか。  えっと、なんでだっけ、あ、そうそう、科学が事のはじめに「…

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身体も「チーム・柿の木」のメンバーである/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第8回

 僕が柿の木に歩みよっている場面をみなさんに、ご自分ごとのように想像していただきながら、つぎのことを確認した。 1.存在  柿の木は「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答えるものである。 2.存在把握  柿の木を捉えるとは、柿の木、僕の身体、太陽、雲、道、他人の身体、音らが、おたがい、「共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに…

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柿の木を捉えるとは「チーム・柿の木」を捉えること/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第7回

 柿の木に僕が歩みよっている場面をみなさんにご想像いただきながら、柿の木が、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答えているのをご確認いただいた。いや、柿の木のみならず、僕の身体も、太陽も、雲も、道も、他人の身体も、音らもそれぞれ同様に、「他と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答えているとのことだった。  これはすなわち、すこし言いかた…

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柿の木は八方美人である/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第6回

 柿の木に僕が歩みよっている場面を、ようやくみなさんに、僕におなりになったつもりでご想像いただいているところである。  柿の木はその姿を、僕が歩みよるにつれ刻一刻と大きくし、目を閉じれば全体まるごとひとつを「見えないありよう」にし、サングラスをかければ黒っぽくする。  すなわち柿の木は、「僕の身体と共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに一瞬ごとに答えるとのことだった…

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柿の木は気遣う/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第5回

 みなさんには、いまこの瞬間、僕が柿の木を目の当たりにしているとご想像いただいている。その柿の木の姿は、僕の前方数十メートルのところにある。だけど、科学は事のはじめに「絵の存在否定」という不適切な操作をなし、この柿の木の姿を一転、僕の心のなかにある映像であることにする。で、つづけざまに「存在の客観化」という作業をやって、僕の心の外にそのとき実在しているホンモノの柿の木は、「見ることも触れることも…

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みなさんにとって身体とは何か/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第4回

 いまこの瞬間、僕が前方数十メートルのところにある柿の木を見ているとみなさんはご想像くださっている。  これから僕はいっぽいっぽ歩みよっていこう。  何に?  その柿の木に。柿の木は、僕のほうを向いた面の、上ッ面のみ「見えるありよう」を呈し、それ以外はすべて「見えないありよう」とでも言うべき姿をとっているけど、同様のことは、僕の前方に広がっている、視野とよばれる領域…

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みなさんが顔面ヒラヒラ怪獣にすぎないか白黒はっきりさせる②/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第3回

注:2018年6月23日に、以下のふたつを追加しました。 ①抹消線 ②赤字部分 (①のつづき)  じゃあ早速みなさん、僕におなりになったつもりで、つぎのようにご想像いただけるだろうか。  いま僕の前方数十メートルのところに柿の木がいっぽんある。僕は先ほどからその柿の木を見ている。そして、いまからその木にいっぽいっぽ歩みよっていこうと企んでいる。  あ、でも、ち…

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みなさんが顔面ヒラヒラ怪獣にすぎないか白黒はっきりさせる①/科学が存在をすり替えるのをモノカゲから見なおす2018第3回

注:2018年6月23日に、以下のふたつを追加しました。 ①抹消線 ②赤字部分  僕がいまこの瞬間、柿の木を見ているとご仮定いただいたうえで、科学が事のはじめになす「絵の存在否定」という不適切な操作をちらっと実演してお見せした。  それを、つぎのように箇条書きでまとめておいてから、「存在の客観化」について確認しはじめることとする。 1.位置の承認  柿の木と僕…

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